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健康と美容の為に⑤ 姿勢



姿勢を良くすることは健康にも美容にもとても大切です。

姿勢が悪いとそれだけで老けて見えるし、姿勢が良い人は若々しく見えます。

しかし本当に姿勢が良い人はほとんどいません。

一般に姿勢がいいと言われている人の中にも本当に姿勢がいい人はほとんどいません。

 

ではどの状態が姿勢の良い状態でしょうか?

姿勢について考える時に大切なことは、体には重さがあるということです。

実に当たり前のことですが、普段生活している時に体の重さを感じて生活している人はいないと思います。

実際は頭の重さが約4、5㎏、腕の重さも一本約4㎏、胴体約25㎏、下肢約11㎏(体重60㎏の場合)あります。

4,5㎏の物をぶんぶん振り回すのはかなりしんどいですが、頭や腕は簡単に振り回せます。

同じく4,5㎏の物を上に乗せたりぶら下げたりするのは大変だけど頭や腕は普段は重さを感じません。

感じないから普段忘れているけど、常に体はこの重さを支えているのです。

つまり良い姿勢とは、この上からかかる重さに強い姿勢なのです。

その為に背骨は本来、頸椎が前に、胸椎が後に、腰椎が前にカーブすることによりこの重さを分散させる構造になっています。

良い姿勢でいる時に誰かに上から下につぶすように肩を押してもらうと重さはほとんど感じません。

しかし多くの人はこのような理想的な形になっていません。

座っている姿勢をみると背もたれに寄りかかり腰は後ろに丸まり首は前に出る人が多いです。

この姿勢の時に上から肩を押すと重くてその状態をキープすることは困難です。

実験してみるとすぐわかります。上から押されて重さを感じるようならその姿勢は間違っているのです。

 

頭を前に傾けると首にかかる負担は22㎏程にもなるそうです。丸まっていると腰にも相当な重さがかかります。

この重さを支えきれずに体はどんどんつぶれていきます。長年この状態でいると体がつぶれて前に丸まり、体の前の筋肉が縮こまります。背骨はその形で固まり伸ばそうとしても動かなくなります。更に体の重さもつぶれるように乗ってきます。最終的には背骨も変形してきます。悪循環です。

 

健康面では肩こり、腰痛、緊張性頭痛、自律神経の異常、内臓の働きの低下、坐骨神経痛、血流の低下など様々な不調の原因につながります。

 

美容面では見た目が悪い、老けて見える、お腹、あご、二の腕、背中のたるみ、血流による肌のトラブルなどに影響します。

たるみやお腹が出る理由も姿勢で説明出来ます。

まずお腹。腰が前に丸まるとお腹が縮みます。縮むとお腹の長さが短くなり脂肪が押し出されます。更に重力により垂れます。

あごも同じく、顎周りの脂肪が前に集まり垂れます。胸も重力により垂れます。つぶされて背中の脇に脂肪が寄ってきます。

 

姿勢が悪くなると脂肪は重力の影響を受けて下に集まってきます。集まった先が良く年を取ると脂肪がつくといった場所、お腹周りやあご、背中になるのです。

姿勢を改善すると脂肪の量は変わりませんが本来あるべき場所に戻っていくので見た目がすっきりしたようになるのです。

 

姿勢を改善するだけでこのようにメリットがたくさんあります。

普段から体操などをして背骨の柔軟性をつけ、正しい姿勢が取れるよう気をつけることが大切です。

固まりきった背骨はなかなか伸びない為、体操ではどうしても柔軟性が出ない場合には治療が必要です。

背骨が固まらないよう若いうちから運動、姿勢に気を付けて健康と美容を手に入れましょう!

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